中古車購入
更新日:2020.11.04 / 掲載日:2020.11.04
ダイハツ トールの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介
ダイハツが販売しているトールワゴン型のコンパクトカーであるトールに関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
ダイハツ トールの歴史
トールは、ダイハツが送り出しているコンパクトトールワゴンの中で「軽自動車以上、ミニバン以下」のちょうどいいサイズ感が特徴です。その製品コンセプトは「家族とのつながり」であり、家族の日常や地域に密着し、幅広いユーザーに支持される車を目指して開発されました。
コンパクトな外形寸法とすることで小型乗用車でありながら、軽自動車と同等の取り回し性と広い室内空間を実現しています。ダイハツの軽乗用車であるムーヴやタントなどでも採用されている、高剛性ボディや、Dサスペンションなども採用されました。
2016年にトールが誕生した当初は、以下の5つのグレードが設定されました。
・標準グレードの「トール X」
・両側パワースライドドアを装備した上級グレードの「トール G」
・ターボ車仕様のトール「Gターボ」
・フロントのカラードバンパーとメッキフロントグリルに専用デザインを施した「トール カスタム G」
・ターボ車仕様の「トール カスタム Gターボ」
また、ダイハツの運転支援システム「スマートアシストII」の装備の有無を選択できる以下のカスタムグレードも用意されました。
・トール X SAII
・トール G SAII
・トールカスタム SAII
2018年の11月のマイナーチェンジでは一部改良が行われ、スマートアシストIIからバージョンアップし、「スマートアシストIII」に変更となります。このスマートアシストがついていたグレードの名称もSA IIから、SAIIIへと変更されました。同じタイミングで、トール Gやトール カスタム Gというグレードが廃止となります。カスタムグレードのボディカラーはモノトーンカラーに加え、2トーンカラーも選べるようになりました。
2019年9月に行われたマイナーチェンジでは、スマートアシストIIIがトールの全車に装備されるようになります。これにより、2018年11月以降、グレードが廃止されていたトール Gやトール カスタム Gの2つのグレードが復活しました。
このマイナーチェンジにより、WLTCモードによる燃料消費率並びに排出ガスに対応させています。そして、トール X、トール G、トール カスタムGは「平成30年排出ガス基準50%低減レベル」認定を、トール Gターボ、トール カスタム Gターボは「同25%低減レベル」認定をそれぞれ取得しました。
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トール X
シンプルな装備で価格が抑えられた「トール X」
トール Xは2016年11月のトールが発売された当初より設定されるベーシックグレードです。
ベーシックグレードということで、シンプルな装備で価格は抑えられたものとなっていますが、エンジンやサスペンションは上級グレードと同じものを採用し、同等の走行性能・乗り心地を確保しています。
また、インテリアの質感など若干コストの差はあるものの、居住性や積載能力など劣るものではありません。一方で、ダイハツの衝突回避システムであるスマートアシストIIIは装備されていないのが大きな特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
トール Xを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:71万円~165万円
2018年式:114万円~130万円
2019年式:139万円
トール Xは、中古車の流通量が非常に少ないです。そのため、このグレードを探すのはあまり現実的ではなく、同等の装備でスマートアシストが装備されているトール X SAIIやトール X SAIIIも含めて中古車を探したほうが良いでしょう。
先代モデルとの比較
第1世代(現行モデル):2016年~
トール Xはトールの発売が開始された当初より設定されるグレードで、価格を抑えた最もベーシックなグレードです。とはいえUVカット機能付きガラスやマニュアルエアコンなど最低限の装備は揃っており、日常使用において問題となることは少ないでしょう。
また、全車に標準装備されるマルチインフォメーションディスプレイは、走行距離や燃費情報など多彩な情報が表示可能です。このディスプレイはインパネ上部中央に配置され、どの席からでも見ることができるよう配慮されています。
ボディでは開発時の検証の結果、入り組んだ路地や狭い場所での使用も想定し、できる限り外側は小さく、車内は広くあることが求められました。一般的に、回転半径が5mを下回ると小回りが利くと感じるため、トールも十分小回りが利く車といえるでしょう。また、車体サイズに対する室内空間の広さも高いレベルでバランスしており、同社のパッケージング技術の高さが生きています。
トール Xというグレードのみを中古車市場で探すと、その流通数は非常に少ないので、条件に合った車両を探すのは少し難しいかもしれません。
エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
トール Xのボディカラーは、下記の9色が設定されています。
・ブラックマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブライトシルバーメタリック
・ブリリアントカッパークリスタルマイカ
・パールホワイトIII
・ファイアークォーツレッドメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・コンバーノレッド
・ターコイズブルーマイカメタリック
この中では、重厚感漂う黒色の「ブラックマイカメタリック」が人気です。
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トール カスタムG
カスタム専用パーツの装備で、より精悍なスタイルとなった「トール カスタムG」
トール カスタムGは、2016年11月のトールが発売された当初より設定されるグレードです。
トールではグレード体系を標準グレードとカスタムグレードの2つに分けており、カスタムではエクステリアに専用パーツを用いて、より精悍なスタイルとしています。
また、インテリアでも標準グレードのトール Gと比較して、メッキパーツの追加や同じパーツでも高機能・高品質の素材になるなど、より上質なインテリアとなっているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
トール カスタムGを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:109万円~164万円
2018年式:136万円~179万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:169万円~197万円
こちらのグレードもトール X同様、トール カスタムGのみでの流通量は非常に少ないです。そのため、同等の装備で、スマートアシストの有無が違いとなるトール カスタムG SAIIやトール カスタムG SAIIIも視野にいれて探すのが賢明といえます。
先代モデルとの比較
第1世代(現行モデル):2016年~
トール カスタムGはトールの発売が開始された当初より設定されるグレードです。標準グレードのトール Gに対し、エクステリア・インテリアにカスタムを加えた上級グレードとなります。
エクステリアでは、メッキフロントグリル・大型エアロバンパー、カスタム専用LEDリアランプ・メッキバックドアガーニッシュが装備され、ホイールもスチール製のものから、14インチアルミホイールに変更されました。
インテリアでは、メーター類がカスタム専用の自発光式メーターとなり、革巻きステアリングに加え、ピアノブラック塗装のインテリアパネルが採用されました。その他、便利装備として、電動パーキングブレーキ、オートブレーキホールド機能が標準装備され、12Vアクセサリーソケットがラゲッジスペースに追加されています。
トール カスタムGのみでの流通量は非常に少ないため、ほぼ同等の装備で、スマートアシストがついているトール カスタムG SAIIやトール カスタムG SAIIIなどを探したほうがよいでしょう。
エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3705mm×全幅1670mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
トール カスタムGのボディカラーは、下記のモノトーン9色と2トーン6色が設定されています。
モノトーン
・ブラックマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブライトシルバーメタリック
・ブリリアントカッパークリスタルマイカ
・パールホワイトIII
・ファイアークォーツレッドメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・コンバーノレッド
・ターコイズブルーマイカメタリック
2トーン
・ブライトシルバーメタリック×ターコイズマイカメタリック
・ブラックマイカメタリック×コンバーノレッド
・ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン
・ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック
・ブラックマイカメタリック×パールホワイトIII
・ブラックマイカメタリック×ブリリアントカッパークリスタルマイカ
この中では、高級感ある黒色の「ブラックマイカメタリック」と、白色に上品なパール塗装を施した「パールホワイトIII」が人気です。
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トール G
快適装備が充実した「トール G」
トール Gは、2016年11月のトールが発売された当初より設定されているグレードで、トール Xの上位グレードとして位置づけられています。
エンジンはトール Xと同じく1.0Lの3気筒エンジンを搭載しており、トランスミッションも共通のCVTを搭載しました。その他、シートアレンジやラゲッジスペース寸法なども共通です。
トール Xとの違いは、主に快適装備と便利装備が充実しているところにあり、その追加装備は多岐に渡るものの、価格差は比較的抑えられたお得なグレードとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
トール Gを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点で中古車市場には1台も流通していないため、トール Gの中古車の相場を割り出すことはできませんでした。このようなことから、トール Gを中古車で購入することは難しいと考えられます。
そのため、装備自体は同等でスマートアシストの有無が違いとなるトール G SAII、あるいはトール G SAIIIから中古車を探したほうが賢明といえます。
先代モデルとの比較
第1世代(現行モデル):2016年~
トール Gは、トールの発売が開始された当初より設定されるグレードです。
標準グレードのトール Xと比べても、エンジンやトランスミッション、居住性、燃費性能などの基本的な変更点はありません。違いとなるのは、カラーマルチインフォメーションディスプレイやオートエアコンを標準装備しているということにあり、これにより利便性・快適性を高めているのが特徴です。
また、2020年の9月に行われたマイナーチェンジでは「先進・洗練・進化」をテーマに時代進化を感じられるよう、インテリア・エクステリアを刷新しました。エクステリアは、フロントバンパー&グリルが新デザインとなり、インテリアはトーンを落とし、シートカラーも統一することで落ち着いた雰囲気を演出しています。
トール Gは現時点では、中古車市場で1台も流通していないため、探し出すのは非常に厳しいといえます。どうしても、このグレードがよいというのであれば、市場に出回るのを根気よく待つことになるかもしれません。
エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
トール Gのボディカラーは、下記の9色が設定されています。
・ブラックマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ブライトシルバーメタリック
・ブリリアントカッパークリスタルマイカ
・パールホワイトIII
・ファイアークォーツレッドメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・コンバーノレッド
・ターコイズブルーマイカメタリック
この中では、重厚感ある黒色が印象的な「ブラックマイカメタリック」が人気です。
トール カスタムG リミテッド SAIII
快適なドライブが楽しめる特別仕様車「トール カスタムG リミテッド SAIII」
トール カスタムG リミテッド SAIIIは、2018年11月のマイナーチェンジで設定されたトールの特別仕様車です。
トール カスタムG SAIIIに、オプションパックのコンフォータブルパックとパノラマモニター&純正ナビ装着用アップグレードパックを特別装備したグレードとなります。これらを装備したことにより、より安全で快適なドライブが楽しめる仕様となりました。
また、グレード名に入っているSAIIIとは、予防安全装備の「スマートアシストIII」を装備していることを意味しています。
中古で購入する際の目安となる予算
トール カスタムG リミテッド SAIIIを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2018年式:144万円~175万円
2019年式:109万円~179万円
2020年式:154万円
トール カスタムG リミテッド SAIIIは特別仕様車であり、販売期間が2年弱と短かったことも重なり、中古車の流通数はそれほど多くはありません。しかし、年式的にはまだ新しい部類となるので、比較検討できなくともコンディションは概ね良好といえるでしょう。
先代モデルとの比較
第1世代:2018年~2019年
2018年11月に登場したトール カスタムG リミテッド SAIIIは、トール カスタムG SAIIIをベースにオプションパックである、「コンフォータブルパック」と「パノラマモニター&純正ナビ装着用アップグレードパック」を特別装備したグレードです。
このコンフォータブルパックとは、快適装備をセットにしたオプションで、運転席・助手席シートヒーターをはじめ、シートバックテーブルやアームレストなどがセットされています。
また、パノラマモニター&純正ナビ装着用アップグレードパックでは、マルチインフォメーションディスプレイあるいはナビ画面に周囲の映像を映し、運転をサポートするパノラマモニター、加えてオーディオ操作・ハンズフリー通話用ステアリングスイッチがセットされたパックです。
また、このグレードが設定されたタイミングで、それまで装備していた予防安全装備のスマートアシストIIがスマートアシストIIIにアップグレードされました。
登場したのが2年前とわりと最近であることから、数台の中古車は流通しており、状態の良い車両も確認できます。
エンジンは1.0L直列3気筒ターボ最高出力69ps。ボディサイズは全長3725mm×全幅1670mm×全高1735mmです。
人気のあるカラー
トール カスタムG リミテッド SAIIIのボディカラーは、モノトーン9色と2トーンの5色が設定されています。
モノトーン
・ブラックマイカメタリック
・プラムブラウンクリスタルマイカ
・ファインブルーマイカメタリック
・ブライトシルバーメタリック
・ファイアークォーツレッドメタリック
・マゼンタベリーマイカメタリック
・レーザーブルークリスタルシャイン
・パールホワイトIII
・ブリリアントカッパークリスタルマイカ
2トーン
・ブラックマイカメタリック×マゼンタベリーマイカメタリック
・ブラックマイカメタリック×ファイアークォーツレッドメタリック
・ブラックマイカメタリック×レーザーブルークリスタルシャイン
・ブラックマイカメタリック×パールホワイトIII
・ブラックマイカメタリック×ブリリアントカッパークリスタルマイカ
この中では、重厚感漂う黒色の「ブラックマイカメタリック」が人気です。
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※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。